日々ログ

看護師6年目 日常で感じたことから勉強した内容をアウトプットするためのブログ

γ計算

γ(ガンマとは)
薬剤の投与速度の単位を表します。

1γ=[μg/kg/min]
であり1γは体重1kgあたり1分間に1μgの薬剤が入る投与速度ということになりますが、言われてもしっくりきません。

そもそもγ計算が何故必要か、、、
体重10kgの赤ちゃんと体重100kgの大人に3mg/h投与した。場合その効果は同じではない。その人の体重に合わせた薬剤の投与量が必要となる。

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1γ=[μg/kg/min]
これをシリンジポンプの投与速度[ml/h]であり、γの単位と異なっているので単位調節をします。
1γ=体重×1/1000×60[mg/h]
1γ=0.06×体重[mg/h]となります。

この患者にとっての1γは❓mg/hなのかが重要となる。
体重50kgの人の場合 1γ=50kg×0.06=3.0[mg/h]
50kgの人に3γ流したい場合 3γ=3.0[mg/h]×3=9.0mg/hとなる。

今の単位は[mg/h]であるためシリンジポンプの投与速度[ml/h]で合わす必要があります。これを計算するには投与する薬剤の濃度が必要です。その方程式は…
薬剤の濃度×γ=0.06×体重[ml/h]


例として50kgの患者にDOA0.3% 150mg/50mlを2γで投与したい場合
2γ=0.06×50kg[mg/h]×2
2γ=6mg/h
150mg/50ml=6mg/x
3x=6
x=2ml/hとなる。

看護師は予め投与されているもの何γか計算することが多いですね。
例として体重58kgの患者にNAD10mgを5%ブドウ糖に希釈しtotal50mlにしたものを8ml/hで投与されている。
1γ=0.06×58kg
1γ=3.48mg/h
10mg/50ml×8ml/h=3.48mg/h
3.48=0.2mg×8
3.48=1.6
γ=0.46
NADを0.46γで投与していることとなる。