日々ログ

看護師6年目 日常で感じたことから勉強した内容をアウトプットするためのブログ

筋トレが最強のソリューションである

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『筋トレが最強のソリューションである』

著 Testosterone 久保孝史

 

 

前々からtwitterでtestosterone氏が発信していることを目にしていました。フォロワーなんですよね僕(笑)本屋に行くとtestosterone氏の多くの著作を目にします。そんなtestosterone氏の本がamazon readingで無料だったので手に取りました。

 

 著者のtestoserone氏は体重110kgの肥満児だったがアメリカで筋トレに出会い、40kg近いダイエットに成功しただけでなく、今までの怠惰だった自分は消えさり、心身の健康や目標を達成する力、闘争心、自尊心といった生きていく上で大事な力が筋肉と共に体に備わり、様々なエッセンスをもたらした。と述べています。

 

 testoserone氏は上記の経験から筋トレには世の中のほとんどの問題を解決する力があることを知り、それを発信するために2014年にTwitterを開始しました。フォロワー数は3年半で45万人を突破し、現在のフォロワー数は94万人超、著作累計発行部数50万人部を誇る日本有数のインフルエンサーです。

 

 本書はtestosterone氏がtwitterで発信し続けていた筋トレの効能を語り、久保氏がエビデンスを説明していくと言いた会話形式となっています。さらにtestosterone氏に影響を受け筋トレに取り組むことによって人生を切り開いた人たちの実話に基づいた漫画が掲載されていました。

 

 目次

 第1章 死にたくなったら筋トレが真実である理由

 第2章 筋トレは最強のアンチエイジングである

 第3章 モテたかったら筋トレしかない。

 第4章 仕事ができる人はなぜ筋トレをしているのか

 第5章 ダイエッターこそが筋トレすべき本当の理由

 第6章 長生きしたけりゃ筋トレをしなさい

 第7章 筋トレに関する誤解と偏見を解消する

 第8章 自信がない人は筋トレをしろ

 

全体を通して読んで非常に読み易かったです。僕みたいにあんまり読書してこなかった人間からするとこういった読みやすい本は非常に手に取りやすくサラサラとストレスなく読み終えることができます。

 今の時代、読みやすい内容の本やシンプルな構図の本、科学的根拠に基づいた説明をしているのが売れているの本の特徴ですね。そんなこと考えながら読んでましした。

 

本書で気になったことをいくつか紹介します。

①「筋トレをしてる人が若々しいのは生活習慣のおかげ。食事と睡眠が疎かだと自律神経やホルモンバランスが狂い不健康になり筋肉に良くない。よって、筋トレオタクは栄養バランスを考えるし良く眠る。…etc

 これを久保氏が社会問題になりつつあるサルコペニアに当てはめていくわけです。

 サルコペニアとは加齢に伴う筋量や筋力の減少のことを指します。超高齢化社会厚労省健康寿命を伸ばす為に運動を推奨しています。私も医療に携わる職業柄、高齢者のかたと良く関わることが多いですが、その中でいつも感じることは運動習慣のある人とない人の違い。運動習慣のある人の方が圧倒的に若く見えるのです。もうそれは数十年単位で若く見えちゃうんです。皆さんもそういった人を見た事があるのではないでしょうか。運動が若返りの秘訣である事は明らかですよね!

 

②「世界のハイパフォーマーは必ずと言っていいほど筋トレをしている」

 本書ではバラク・オバマ全米国大統領やfacebookの創業者兼CEOマーク・ザッカーバーグシティグループCEOのマイケル・コルバットらが運動習慣がある事を紹介していました。エビデンスとしてトレーニングをすると筋力だけでなく認知機能や集中力が向上したという事、またトレーニングをする事でテストステロンが分泌され自身と集中力が向上している研究ことを示す研究結果などが紹介されていました。私は去年4月まで1年半の間、運動を全くしていない期間があったのですが、運動習慣を再開してからは心身共に活動的になったことを自負しています。

 

いい点としてはここまでです。

少し自分が感じたマイナスの点としては

③科学的根拠に対して一貫して筋トレにこだわろうとする点。

まあ筋トレを主旨としていますし、わかりやすくするためには仕方ない事なのですが運動習慣等でも別に良いのでは?と思ってしまった点がいくつかあった。

 

④筋トレのいい点しか紹介されていない。

他にもたくさん著書があるので別で紹介されたりしているかも知れませんが、筋トレのいい事しか書かれていないんですよね。筋トレのいい点に関して述べているものは全て理解できるものでありました。しかし悪いことが起きる可能性ついては書かれていないのです。

 悪いことが起きる可能性とは一体なんなのか

それは高強度筋力トレーニング、所謂負荷の強い筋トレは, 血管機能を障害し,動脈硬化を悪化させる可能性が懸念されているのです。

 昨今、筋力低下や筋量の減少が,QOL のみならず生命予後にも関係することが報告され、筋力トレーニングの重要性が注目されるようになっていますが、その血管機能や動脈硬化指標に与える影響についてはエビデンスは確立されていません。そういったことに触れてもいいんじゃないか〜って思ってしまいました。まあ圧倒的にもたらす効能はいいことの方が多いです‼︎

こういった懸念に関して下に少し古いものですが論文を貼っておきます。

 

https://hokusho.repo.nii.ac.jp/index.php?action=repository_action_common_download&item_id=1172&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1&page_id=13&block_id=17

 

 まだまだ色々あったのですが、この本が伝えたいことは筋トレを行うことの恩恵として身体面の向上だけでなく精神的にも向上する事がありますよという事だと思いました。運動が良い事をもたらす事はみんな多かれ少なかれ知っている事です。この本を読んで行動に移さなければ、何も得る事はできません。自分に勝つのは難しいことですが、これを読んで行動に移せた者が、この本を読んで良かったと思えるのではないでしょうか。気になった方はぜひ読んでみてください。